音楽家医学
当院では、楽器演奏で身体の不調を訴える演奏家のために診療を行っています。整形外科のクリニックですが、楽器演奏での不調であれば多方面から相談にのっています。実際に楽器を演奏しての診断、リハビリを行います。自主的なリハビリ、薬、注射など保存療法と、演奏活動の中断はしない治療を基本としています。
診察・検査・診断・治療
- 不調の原因究明のため診察、検査を行います。
- 原因がわかり次第、患者様と一緒に繰り返し治療方法を考えていきます。
- リハビリを必要に応じて行います。
- リハビリは楽器を演奏しながら行っていただけます。
楽器演奏家に多い疾患
繰り返し細かい動作を行ったり、力を入れるためオーバーユース症候群が中心となります。
しかし一般的な整形外科の疾患やケガ、全身の不調が楽器演奏で障害として目立つことも多いです。
腱鞘炎・筋付着部炎・筋疲労・腰痛、肩こりなどが多いといわれています。
症状、原因は患者様によって様々なので、話し合いながら原因を突き詰めていきます。
漢方専門医である院長の見解として、楽器演奏家の腱鞘炎や筋肉痛、筋付着部炎のなかに
女性特有のホルモンバランス異常など全身の体調不良が関わっており、楽器演奏自体が原因とはいえないこともあります。
治療
演奏活動を休止することなく治療していくことが原則です。
楽器演奏家の身体障害は、日常生活動作には影響はないことがほとんどですので、
楽器演奏において満足のいく状態になることを目標にします。
時間がたつにつれ関節の拘縮といわれる関節の可動性が落ちる状態や、筋肉がやせたり保存療法にも問題点はあります。
全身の不調を整える意味で、漢方薬を使用することもあります。
診察は初診・再診ともに一般の患者様と同様に順番制です。
原因究明、治療方法の相談には十分な時間が必要です。
診察やご説明にできるだけ時間をかけたいと考えておりますので、順番が前後することがありますのでご了承ください。
実際に演奏していただき診察することもありますので、楽器の持参とともに、時間には余裕を持ってお越しください。