再生医療 PRP療法
患部の治癒促進、炎症抑制が期待される
再生医療 PRP療法を行っております。
こんな方におすすめです
- 膝、肩など「関節」の痛みがとれない
- 長引く痛みを減らしたい
- 効果が長い治療をしたい
- スポーツに早く復帰したい
- 手術をできるだけ避けたい
いちまる整形外科クリニックでは、令和2年11月より再生医療の一環である、PRP療法を開始いたします。
「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」第40条第1項の規定に則り、特定細胞加工物製造届出を行い、細胞培養加工施設としての認可を受け、「再生医療等提供計画」に関する届出を近畿厚生局に提出し、令和2年8月に受理されました。
再生医療第2種・PRP(多血小板血漿)を用いた変形性関節症の治療(関節内への投与)、第3種・PRPを用いた筋肉、靭帯、腱の損傷部位への治療(関節外投与)を行なうことが可能となりました。
PRP療法とは
血液の中には、傷を治す働きを持つ「血小板」という成分があります。 この血小板を高濃度に凝縮し活性化させたものが、PRP: Platelet-Rich Plasma(多血小板血漿)です。
PRP にはたくさんの成長因子や血管新生、コラーゲン、ヒアルロン酸の産生を促す沢山の因子を含んでおり、人の本来持っている治癒能力や組織修復能力・再生能力を最大限に引き出し、傷んだ関節軟骨・靭帯などの治癒をうながすと考えられています。
PRPの注入方法は、ヒアルロン酸の関節内注射や腱、靭帯へのステロイド注射など同じく、一般的な注射で行います。日本では、まだ特殊な治療の一つですが、欧米ではその有効性と安全性が確認されておりスポーツ選手の関節の治療に積極的に応用されております。
PRPの作成と投与方法
患者さんの血液を採取する。
遠心分離機で血液を分離し血小板を濃縮する。
患部に注入する。
血小板が放出する成長因子が、治癒能力や組織修復能力・再生能力を最大限に引き出し、
傷んだ関節軟骨・靭帯などの治癒をうながす
PRP療法が効果的と考えられる症例
- 変形性膝関節症、肩関節周囲炎、肩腱板断裂
- スポーツ外傷(肉離れ、骨折、捻挫など)
- スポーツ障害 (肘関節内側側副靭帯損傷、テニス肘、半月板損傷、アキレス腱炎、腱鞘炎など)
PRP療法の論文での治療成績
PRP療法を行ってから1週間〜6ヶ月で組織修復が起こり、治療後2週間〜3ヶ月までに効果がでるとされています。
PRP治療を行った後半年での成功率は84.9%だったという報告があります。
PRP療法のメリットとデメリット
メリット
- 患者様ご自身の血液を用いるため安全性が高く、感染症やアレルギー反応などの副作用のリスクがありません。
- 日帰りでの処置が可能です。
- 採血と注射で完了する治療なので、年齢の上限制限はありません。
- 治療痕が残りにくく、何度でも治療を受けることができます。
- 1回の投与で修復作用が上手く働けば、痛みの軽減や機能改善に対する長期的な効果持続が期待できます。
- これまでにPRPを注入した際の重篤な副作用は、これまでの国内・海外の文献を見ても報告されていません。
デメリット
- 患者さまご自身の血液を使用するため体調や年齢などに左右され、治療効果・効果の持続期間には個人差があります。
- 場合によっては安定した効果が出にくいといった欠点があります。
- 施術時、患部への注入には痛みを伴うことがあります。
- 採血部位・治療部位に皮下出血が起こる場合があります。
- 保険適応ではないため高価です。
PRP療法の流れ
1回目の受診(保険診療)
診察でRPR療法の適応があるか判断します。
レントゲン、採血、MRIの予約、超音波画像検査を行います。
2回目の受診(保険診療)
MRIの結果説明、採血の結果説明、レントゲンの結果からPRP療法の適応があるかを検討します。適応があると判断し、PRP療法の長所、短所を十分ご理解いただいたうえで実施を希望された場合、治療前診断の日時を予約します。費用の支払いについて確認します。
治療前診断(自由診療)
説明書、同意書の内容にそってPRP療法の長所、短所をご説明し、十分ご理解いただきます。実施を希望された場合、PRP療法の実施日時を決定します。
当日の保険診療はできません。
治療前診断料:10,000円(税別・保険適応外)
- 1週間前
鎮痛薬(ロキソプロフェンなど)の服用を中止します。 - 24時間前
水分をいつもより多めにとっていただきます。
PRP療法実施(自由診療)
PRP療法を実施します。当日の保険診療はできません。
PRP療法実施費用:50,000円(税別・保険適応外)
実施後のご来院
異常のないことを確認するための診察が数回程度通院していただきます。
同時にリハビリテーションを必要に応じて開始します。
PRP療法の実施当日の流れ
受 付
ご予約の15分前にご来院ください。本日の体調をうかがい、体温測定を行います。
同意書をご提出いただき、PRP療法実施費用として5万円(税別)をお支払いいただきます。
診 察
PRP療法の実施の最終確認を行います。
採血・加工
PRP抽出に必要な約20mLの採血を1回行います。
採決後、加工作業の間、約30分間、院内にてお待ちいただきます。
実 施
PRPを患部に注射します。
経過観察について
15分間、院内にて経過観察をします。その間に受付で次回の予約をとります。
医師から実施後の注意点をご説明します。
治療後の注意点
- 治療直後より通常の活動を行っていただいて大丈夫です。
- ストレッチなどの軽い運動は行っていただいて構いません。安静の必要はありません。
- 投与部位は翌日から浴槽につけていただいて大丈夫です。
- 投与部位は、清潔に保つよう心掛けて下さい。
- 治療後の数日間は激しい運動、飲酒などの血流が良くなる活動は控えてください。
- 痛みが強くなることがあります。
PRP療法の費用について
保険適応外(自由診療)でのお支払いとなります。当日に保険診療はできません。
自費料金
治療前診断料 | 10,000円(税別) |
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PRP療法実施費用 | 50,000円(税別) |
キャンセル時のご返金について
すでにお支払いになりました治療前診断料の返金はいたしません。
PRP療法実施後の返金はいたしませんので、予めご了承ください。
PRP療法実施当日にキャンセルされる場合
- 実施の最終確認の診察前にキャンセルされる場合
診察前に当日お支払いいただいた50,000円(税別)をご返金します。 - 診察以降にキャンセルされる場合
医療材料費用が発生するため、ご返金額は20,000円(税別)です。
PRP療法以降の診療費用について
経過観察の診察、リハビリテーションなどを患者さんごとに考慮します。